横山英俊の鉄道ブログ

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コロナ渦の今、電車内の清掃や換気はどうしてる?

【横山英俊の鉄道ブログ】コロナ渦の今、電車内の清掃や換気はどうしてる?

こんにちは、横山英俊です。今回は、コロナ禍における電車内における対応について解説していきます。

新型コロナウイルスの蔓延により、以前とは異なる対応が必要となりました。そのような状況下で、電車でも清掃や換気に力を入れるようになっています。

電車内の清掃について

電車内の清掃について

まずは、JRなどが実施している電車内の清掃についてみていきましょう。

■通常時の清掃

電車内の清掃は、小まめに実施されています。それは、コロナ禍以前から続いているもので、より快適に利用してもらうための取り組みです。電車内の環境を維持するために、全般清掃班・日常清掃班・外板清掃班という3つのグループに分かれて清掃する所もあります。

電車内全体の掃除を担当する全般清掃班は、吊り革・窓・座席・床の掃除を行います。下から掃除した場合、上を掃除すると床などが汚れてしまう可能性があるからです。手順に沿った丁寧な清掃が常に行われています。

■拭き取り消毒

JRでは、吊り手や握り棒、窓枠、ドア付近、ひじ掛け、テーブル、トイレ、洗面台の拭き取り消毒を行っています。清掃時には、消毒用のアルコールや次亜塩素酸ナトリウム水溶液を使用しています。

その他に、独立法人製品評価技術基盤機構(NITE)が新型コロナウイルスに対して有効だと判断した界面活性剤を含んでいる洗剤も使用しているため、感染症対策はかなり厳重に行われていることがわかるでしょう。

人の手が触れる部分はウイルスの温床にもなりやすいため、電車内での感染を少しでも防ぐためにこのようにしっかりと消毒しているのです。消毒に関しては、以前から行っている業務ではありますが、コロナ禍でその間隔を縮小したケースもあります。

小田急電鉄は1年に1回しか消毒を行っていませんでしたが、新型コロナウイルスが流行り出した2020年2月21日から15日間をかけて全ての車両を消毒しました。特急ロマンスカーに関しては、90日に1回消毒を行っていましたが、その周期を7日から10日に短縮しています。

海外旅行客も多く利用する京成電鉄のスカイライナーは、2020年2月18日から7日前後の周期で噴霧消毒や手すりの吹き上げ清掃などを行うようになりました。通勤車両は、吊り革など手が触れる部分の消毒を重点的に実施しています。

■ユニークな道具を使用する場合も

東海道新幹線では、液体センサー付きの箒を使用した清掃を行っています。液体センサー付きの箒は、座席や背もたれが濡れていることを感知するとアラームが鳴り、洗浄や乾燥をおこなうというアイテムです。

清掃で対応できないと判断された場合は、すぐに交換する場合もあります。また清掃スタッフに関しては、社内担当とトイレ担当を分け、使う道具も専用のものが用意されています。

■新幹線の清掃

新幹線は、折り返し地点で車内の日常的な清掃を実施します。しかし、清掃に使える時間は10分未満と非常に短いため、スピーディーさが求められます。その短時間で、窓の拭き掃除や座席カバーの交換、忘れ物の確認などを滞りなく行うのは日本の誇りと言っても過言ではありません。

電車内の換気について

電車内の換気について

電車の換気はどのように行われているのか分からない人も多いでしょう。続いては、電車内の換気についてみていきましょう。

■通勤車両の場合

通勤車両は、駅ごとにドアが開くのでそのたびに換気されています。しかし、それだけではなく窓を開けることにより、走行中も換気するようにしています。さらに、空調装置を使って外気を定期的に取り入れているため、換気は小まめに行われていると言えるでしょう。

窓を5cm~10cmほど開けて走行した場合、空気はおよそ6分~7分で入れ替わります。
空調装置を使って定期的に外気を取り入れると、空気はおよそ5分~7分で入れ替わるのです。ドアの開閉や窓開け、空調装置の使用によって、およそ2分~3分ほどで電車内の空気が入れ替わっています。

■新幹線や在来線特急車両について

新幹線や在来線特急車両は、空調装置や換気装置を搭載しており、およそ6分~8分で電車内の空気が入れ替わるようになっています。

【新幹線の換気】

新幹線は、高速走行をするので社内の機密性はかなり高くなっています。
しかし換気ができないわけではありません。新幹線には換気装置が設置されていて、常に換気が行われているのです。空調装置で空気を循環させながら、換気装置でその一部を入れ替えています。

【在来線特急車両の換気】

在来線特急車両は、外気取り込み用のファンや排気ファンによって常に換気されています。空調装置で循環させるだけではなく、外の空気を取り込んでいます。電車内の空気に関しては、排気ファンによって外に排出されているのです。

まとめ

電車や新幹線は、密室の中に多くの人が集まるため、感染対策がどのようになっているのか気になっている人も多いでしょう。確かに密室ではありますが、きちんと清掃や消毒、換気が行われています。

次亜塩素酸ナトリウム水溶液などを使った消毒が実施されているので、安心して利用できます。換気は、空調装置などを駆使して常に行われているので、電車や新幹線内の空気がこもることはありません。丁寧な清掃と定期的な特別清掃により、安心して電車や新幹線を利用できます。

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